導入事例

ワールドライン株式会社 SPPMのキオスクモードで、Androidスマホを携帯用アルコール検知専用機として活用

2020年4月に改正道路交通法が施行され、
事業者の「酒気帯び運転防止への取り組み」が強化された。
ワールドラインは「SPPM」でスマホを携帯用のアルコール検知専用機化して運用。
法律の遵守と同時に、その先を行く安全対策を実現した。

課 題

長距離ドライバーに義務付けられている中間点呼時のアルコール検知を
確実かつ低コストで行いたい。

解 決

アルコール検知機をBluetoothでスマホと接続。
専用アプリだけを使用できるよう、SPPMで設定した。

事業者プロフィール

ワールドライン株式会社

2002年創業。大型トラックからフォークリフトまで計58台を保有。安全の最優先を命題に、関西圏から全国へ高品質な運輸サービスを提供する。また、倉庫業務や物流加工、運送のプロが使用するアイテムのオンライン販売など、物流に関する包括的な事業を展開中。

※2022年6月時点

代表取締役社長 稗田 健吾さま

代表取締役社長

稗田 健吾さま

「安全がすべてを守る」を徹底させたい

― SPPMを導入されることになった背景について教えてください。

稗田さま 我々のような運輸業者にとって、日々のアルコール検知報告がいかに大切かは言うまでもありません。当社でも、通常の日帰りの輸送業務では、ドライバーは出社時(または朝の点呼時)と帰社時に、社内の検知器で呼気のアルコールをチェックしています。しかし、これが泊まりがけの長距離輸送となると、対面では確認できないし、難しいんですよ。
 現在、ルール上は中間点呼※1のアルコール検知報告は電話での口頭報告でもいいとされているのですが、私は以前からこの報告方法に問題があると思っていました。仮にドライバーが検出器を使ったフリをして虚偽の数字を報告しても見抜くことができないからです。疑うわけではありませんが、大事な部分なので確実にしておきたいんです。これが原因で事故を起こしてしまったら、何より被害者の方に申し訳が立ちません。大切な積荷や会社の信用も失いかねないし、ドライバー自身の人生も無茶苦茶になってしまいます。「安全がすべてを守る」という意識をより徹底させたい。そう考えて、日頃から検出器や通信機器を購入している販売代理店に相談しました。
 そこで提案されたのが、「Androidスマホを携帯用のアルコール検知専用機として運用する方法」でした。

※1 長距離ドライバーが体調や業務の状況について、業務中に社外から安全管理者に報告すること。アルコール検知結果も含まれる。

SPPMだからこそ実現できた「モバイル点呼」

― 提案内容を詳しく教えてください。

稗田さま Bluetooth対応のアルコール検出器をAndroidスマホと接続して、モバイルアルコール検知専用機として運用する方法です。といっても、検知器やスマホを改造するわけではありません。SPPMで「アルコール検知アプリのみ画面に表示させる」というのです。
 機器の選定からキッティング、検知器とスマホのペアリングまでを行ってくれた機器販売代理店の担当者によると、「この構想を実現するにはAndroid Enterprise※2のキオスクモードに対応するMDM(Mobile Device Management)ツールが不可欠で、SPPMは唯一の選択肢」とのことでした。

― キオスクモードとはどういったものですか?

稗田さま キオスクモードとは、アプリアイコンの表示/非表示の切り替え、サイズや配置などのカスタマイズを可能にする機能です。中にはキオスクモードに対応していても、使用するアプリを改修する必要があるMDMツールもあるとのことでしたが、SPPMはこれらを専用のホームアプリで実現するので高度な専門技術を必要とせず、動作が不安定になるなどのリスクも少ない。使いたいアプリや機能だけを絞り込んで画面に表示でき、シンプルで分かりやすいUIを短期間で構築できるとのことで、導入を決定しました。

― 実際に運用してみて実感した効果、ドライバーの皆さんの反応は?

稗田さま 検知器とスマホによる、いわゆる「モバイル点呼」が実現しました。具体的には、各ドライバーの検出結果が素早くメールで(アルコールチェック専用のアドレスに)送られてくるので、これをまとめてExcel形式で保存できるようにしています。操作をごまかせないのでデータの正確性を担保できるうえ、紙の点呼記録に比べて保存しやすいのもメリットですね。アルコールチェックの記録は1年間保存することが法律で定められていますが、その対応にも最適です。
 ドライバーからも「チェック機器とスマホが無線接続なので便利」「主な操作をアプリから行えるのが使いやすい」と好評です。

※2 Googleが公式に提供する企業向けのモバイル端末管理プログラム。複数台のAndroid端末を統一されたポリシー下で効率よく設定、制御することができる。

モバイル点呼のイメージ

計50台を導入するもコストは削減

― 費用面では、かなりの設備投資になったのではないでしょうか。

稗田さま 実は、今回このモバイル点呼用アルコール検知セットを計50台導入したのですが、結果的にはコストダウンに繋がっているんです。コストダウンの要因として一番大きかったのは中間点呼のためのランニングコスト、つまり回線の基本料金と通話料の削減です。
 以前は、ドライバーが携帯式の簡易検知器でアルコールをチェックして、結果を電話で(本社に)報告していました。そのために支給していた携帯電話のコストが膨らんでいたのです。
 現在は中間点呼の通話が不要になったことから、ドライバーに携帯電話は支給していません。その代わり、あまりありませんが、どうしても通話が必要な場合は通話アプリで本社を経由して連絡するなど、ドライバー個人に負担をかけない形で行っています。昔と違って、現在はコストをかけずに通話する方法がたくさんありますからね。より理に適った技術があるなら、積極的に取り入れていくべきだと思います。

― コスト以外の効果があれば教えてください。

稗田さま 点呼確認の担当者も人間です。早朝や休日に出発したり、夜遅く中間点呼をしたりすることが多い長距離ドライバーに対応するのは現実的に難しいですよね。それがモバイルの点呼なら可能になる。早出や残業、休日出勤をなくすという意味では働き方改革として有効ですし、経費削減にも繋がるでしょう。

キオスクモードで広がるモバイル活用の可能性

― 御社のように「スマホを周辺機器やアプリと組み合わせ、特定の目的のための専用機として使う」発想は、多くのシーンや業種で活用できる可能性を秘めていますね。
 例えばカメラで撮影した写真やバーコードの情報を読み取って、商品の管理を行うハンディターミナルとして、あるいは移動中の位置や温度、気圧などの環境情報、画像などを計測・記録して送信するシステムの構築なども考えられます。SPPMのキオスクモードを利用すればキッティングも簡単、端末の台数が多くても安心とくれば、モバイルワークの可能性が大きく広がるかもしれませんね。

稗田さま 現在、当社ではさらに「安全」をテーマとした新しい実証実験を行っているんです。各ドライバーの腕に着けたスマートウォッチで脈拍をモニターして、規定以上の変化があるとスマホからメールが送られるという取り組みです。人は驚いたときや眠くなったときに脈拍が上がるので、メール発信があったドライバーに連絡して状況を確認できれば、事故を未然に防ぐことができると思うんです。
 私が新しいもの好きなので、より理に適った技術や先進的な考え方を積極的に取り入れたいんです。そうした感覚と責任感が両輪となって初めて、安全な運行が守られると考えています。

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