導入事例

MDMサービスの移行により
セキュアなIT環境を構築し
端末管理の利便性を向上

医療法人社団麗星会 医療法人社団麗星会

利用サービス

SPPM 3.0 クラウド電話帳(SPPM電話帳)

属 性

60 ID規模 医療機関

課題背景

・より安全かつ手軽に利用できるMDMサービスを探していた。

・他社サービスからの移行や監視モードの導入に懸念があった。

・電話帳の連絡先情報を適切に管理し、安全に共有したかった。

導入成果

DX推進でより万全な透析が可能なチーム医療を実現

手厚い支援のもとサービス移行や端末監視環境を整備

電話帳のクラウド化で連絡先をセキュアに一元管理

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事業者プロフィール

団体名
医療法人社団麗星会
業種
医療機関
事業内容
「More for the Life(患者さんの人生・生命のためにもっとできることを)」を理念に掲げ、腎不全の治療法として、通院血液透析をはじめ、腹膜透析、在宅血液透析にも対応するなど患者様の生活の質(QOL)を重視した医療に尽力。またカンボジアに医療拠点を開設するなど、海外での透析医療の普及活動も展開している。
従業員数
常勤役員・職員 約25名、定期非常勤職員 約20名

担当者情報

医療法人社団麗星会 理事長
品川ガーデンクリニック 院長
恵比寿ガーデンクリニック 副院長
五反田ガーデンクリニック 副院長
International University, Cambodia 医学部客員教授
若井 陽希さま
医療法人社団麗星会・理事長として法人全体の管理運営に従事。都内3拠点のクリニックの院長・副院長として透析・腎不全医療に携わるとともに、現場のニーズに即したIT環境の整備やDX推進にも積極的に取り組んでいる。

導入成果

DX推進でより万全な透析が可能なチーム医療を実現

 慢性腎臓病や慢性腎不全の治療に特化したクリニックを運営しており、品川、五反田、恵比寿の3拠点で、合わせて約200名の患者様に対して血液透析をはじめ、在宅血液透析や腹膜透析、腎移植後のフォローなど幅広い治療を提供しています。
 

 慢性腎不全の患者様にとって週3回の透析治療が“命綱”であることから、患者様一人ひとりのスケジュールや体調管理にITを活用し、より万全な医療を実践しています。具体的には常勤役員・職員にApple社のiPhoneを支給して常時連携をとることができる体制を取っているほか、電子カルテ情報の閲覧や、投薬指示・病院への診療情報提供書の作成などやるべきことを共有するToDoリスト、文字や写真で手軽に情報共有できるチャットなど、約10のアプリケーションを各端末にインストールして活用しています。
 

 送迎車用のiPhoneや非常勤職員が共用で使用するiPadも合わせると、3拠点で約60台のモバイル端末の管理やセキュリティ対策を担っているのがAXSEEDさんの「SPPM 3.0」です。アプリの遠隔配信やアップデート、万一の紛失時のロック・初期化といったSPPM 3.0の多彩な機能のおかげで、セキュリティリスクや運用・管理面の負担を最小限に抑えられ、スタッフが緊密に連携しつつ、透析治療に専念できるチーム医療が実現しています。

手厚い支援のもとサービス移行や端末監視環境を整備

 SPPM 3.0の導入にあたっては、10年近く利用してきた他社MDMサービスからの乗り換えであり、端末数の増加で管理業務が煩雑化していた状況下で、迅速かつ確実なサービス移行ができるか懸念していました。医療法人全体の管理運営と併行した移行作業に苦労も多々ありましたが、代理店を介することなく、AXSEEDさんの営業担当者から直接きめ細かな支援を得られたことで、スムーズな移行を果たすことができました。
 

 サービス移行に合わせて、より詳細な端末管理が可能になるiOS端末の「監視モード」導入も検討していました。Apple Business Manager(ABM)の取り扱い等、設定は難しくハードルが高い印象もありましたが、SPPM 3.0との連携に関するアドバイスも得られたことで監視モードの設定が無事完了。App Storeへのアクセス制限や特定アプリのインストール禁止など、詳細な制御が可能な端末管理環境を構築できました。
 

 さらに、緊急時には電話1本で端末ロックがかけられるAXSEEDさんの操作代行サービスは、24時間365日対応、サポートも21時までと、夕方に集中する連絡業務が一段落した時間帯に支援を受けられる体制に大いに満足しています。

電話帳のクラウド化で連絡先をセキュアに一元管理

 SPPM 3.0への乗り換えを決めた理由の一つに電話帳の共有が挙げられます。当クリニックでは、患者様や従業員をはじめ、送迎ドライバーや医療機器メーカーの担当者など、数多くの相手との電話のやりとりがあります。そのため電話帳管理を各自に任せると連絡先情報が属人的になり、どれが最新の番号かも分からず、連絡先データが端末に残ることで情報漏えいリスクも生じます。そこで、電話帳をクラウド上で一括管理して、着信時に登録者名が表示される基本的な使い方が可能な電話帳サービスとして、SPPM 3.0と共に導入を決めたのが「クラウド電話帳(SPPM電話帳)」でした。
 

 例えば患者様の送迎業務では、以前は送迎ドライバーに紙の運行表や地図を渡していたため、風で飛ばされそうになったり、うっかり紛失しそうになったりするセキュリティインシデントもありました。クラウド電話帳導入後は、グループ登録で送迎ドライバーのiPhoneに、必要最小限の患者様の連絡先や地図を共有し、担当が変わった際には登録解除で端末から連絡先情報を参照できないようにするといった管理ができるようになりました。
 

 クラウド電話帳により、常に最新の連絡先が利用者全員で共有でき、ストレスのない運用が実現しました。また、患者様の電話番号や病歴といったセンシティブ情報も端末にデータが残らない仕組みができ、MDMと組み合わせることで、よりセキュアな環境が整い、クリニックの運営やサービス品質の向上に確実に役立っています。

導入の決め手

手厚いサポート体制や魅力的なサービスラインナップ

 モバイル端末を活用しているクリニックも増えていますが、患者様のセンシティブ情報を流出させたりすれば医療機関にとっては命取りです。より安全なセキュリティ対策や端末管理の効率化を求めるのであれば、MDMサービスの導入は必須であり、端末追加時の面倒なインストール作業や電話帳登録から解放される大きなメリットがあります。これまで2社のサービスを利用してみて、サービスごとの機能差は正直ほぼありませんでしたが、管理ツールの操作性や料金プラン、導入支援、サポート体制については各社の特色が出るようです。AXSEEDさんのMDMサービスは直感的で使いやすく、SPPM 3.0を導入していればクラウド電話帳は無償で利用できる上、手厚い導入支援や21時までのサポート、緊急時の操作代行など、セキュアな環境を手軽に構築して運用を効率化できる魅力的なサービスやサポートが揃っていました。自分たちだけで適切なセキュリティポリシーに沿った運用ができるか不安がある場合、さらにSPPM 3.0は有効な選択肢となるでしょう。

左から株式会社AXSEED 金森、
医療法人社団麗星会 理事長 若井さま、
株式会社AXSEED 大倉

利用してみての印象・今後期待すること

チャットによるチーム医療の拡充と海外展開への期待

 全国的にも珍しい在宅血液透析を行っており、スタッフが患者様宅に機器の点検や指導に伺うのですが、その際に異常があれば写真や動画をチャットで共有することで、複数の医師や看護師の目でダブルチェック、トリプルチェックができるようになりました。それ以外の業務についても、透析患者にとって重要な食事管理を担当する栄養士や、医療機器を管理する技師などと医療スタッフとの連携もスムーズになり、患者様をサポートするチーム医療がレベルアップしました。
 

 当法人は15年以上にわたり、透析医療分野の多くの医療従事者が参加しているNPOに所属して国際協力支援活動を行っており、その一環で、カンボジアの首都プノンペンに透析治療が受けられるクリニックを開設しました。「腎不全=死の宣告」と思われている途上国においても、一人でも多くの患者様の命を救うべく、医療活動を展開しています。今後は、こうした海外事業においても安心して利用を委ねられるような端末管理システムの提供を、AXSEEDさんに期待しています。

この事例で利用されているサービス

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